西葛西で本格タイ料理を提供する「KaoThai きまぐれ食道」— 理学療法士からの転身と地元で愛される理由とは?

「やりたいことはこれじゃない」と、理学療法士から思い切って飲食業界へ飛び込んだ渡邊さん。

2023年西葛西にオープンした「KaoThai きまぐれ食道」は、渡邊さんが培ってきた経験と情熱が詰まったタイ料理店で、「子供の頃から親しんできたタイ料理の魅力を日本の人たちにもっと知ってもらいたい」そんな想いで、現地の味を大切にしながらも、日本人にも馴染みやすいアレンジを加えた料理を提供しています。

タイ料理は「辛い」「クセがある」というイメージを持たれがちですが、「KaoThai きまぐれ食道」では、辛さの調整ができたり、サラダバー形式で好きな具材を選べたりと、初心者でも楽しめる工夫が満載。

今回は、オーナーの渡邊さんに、タイ料理との出会いからお店のこだわり、今後の展望までたっぷりとお話を伺いました。

目次

タイ料理の魅力を伝えたい!きまぐれ食道の始まり

KaoThai きまぐれ食道オーナーの渡邊さん
KaoThai きまぐれ食道オーナーの渡邊さん

ケージー:本日はよろしくお願いします!気まぐれ食堂さん、オープンしてすぐに話題になっていますよね。お店を始めるきっかけは何だったんですか?

渡邊さん:よろしくお願いします!もともと理学療法士だったんですが、働き始めた初日に「これは私のやりたいことじゃない」と思ってしまって(笑)。3年間働きながら貯金して、タイ料理のお店を開く準備をしました。

ケージー:そんな背景があったんですね!初日でそう思ったんですか!?

渡邊さん:はい(笑)仕事自体は嫌いじゃなかったんですが「これを一生続けるのか」と考えたときにワクワクしなくて。でもすぐには辞められないので、貯金してから動こうと決めました。

ケージー:計画的ですね!でも、なぜタイ料理だったんですか?

渡邊さん:小さい頃から家でタイ料理を食べていたんです。母が作ってくれていたので、日本の家庭料理よりも親しみがありました。それに、タイ料理は辛い料理だけじゃなく、甘さや酸味のバランスが絶妙なものも多いので、そこが魅力的でした。

ケージー:確かに、タイ料理は「辛い」と思われがちですよね。

渡邊さん:そうなんです。でも実際は辛くない料理も多いし、スパイスやハーブの組み合わせでいろんな味が楽しめるんですよね。それをもっと多くの人に知ってもらいたくて、タイ料理のお店をやろうと決めました。

理学療法士から飲食業へ、大きなキャリアチェンジ

KaoThai きまぐれ食道オーナー・渡邊さんとの対談様子①
KaoThai きまぐれ食道オーナー・渡邊さんとの対談様子①

ケージー:理学療法士から飲食業へ転身って、すごい挑戦ですよね!最初から「いつか飲食をやろう」と思っていたんですか?

渡邊さん:いえ、全然考えていなかったです(笑)。大学も理学療法士の資格を取るために進学して、そのまま病院に就職しました。でも、働き始めてすぐに「これを一生続けるのは違うかも」と思ってしまって。

ケージー:その時点では、まだ飲食店をやるイメージはなかったんですね?

渡邊さん:そうですね。ただ、食べることが大好きで、学生時代から飲食店でアルバイトをしていました。シンガポール料理やタイ料理のお店でも働いていたので、「やっぱり料理って楽しいな」と感じていました。

ケージー:なるほど。それで、タイ料理に興味を持つようになったんですか?

渡邊さん:それもありますが、一番のきっかけはやっぱり家ですね。母が作る料理がタイ料理中心だったので、日本の家庭料理よりもタイ料理のほうがなじみがあって。だから、自然とタイ料理に興味を持つようになりました。

ケージー:お母さんの影響って大きいですよね!

渡邊さん:そうですね。母が作るパッタイやグリーンカレーが当たり前の味だったので、大人になってからもタイ料理を求めることが多かったです。

ケージー:まさに環境が作ったタイ料理愛ですね!

渡邊さん:そうですね(笑)それに、日本ではまだまだ「辛い」「パクチーが強い」と思われがちですが、実際は甘さや酸味、スパイスの組み合わせが多彩で、もっと多くの人に知ってもらいたいと思いました。

店舗の立ち上げ・経営の工夫|こだわりの空間と運営の工夫

KaoThai きまぐれ食道の内観①
KaoThai きまぐれ食道の内観①

ケージー:お店を開業するまでの道のりって大変だったと思いますが、具体的にはどんな準備をしましたか?

渡邊さんまず3年間かけて貯金をしました。開業には思った以上にお金がかかるので、できるだけ自己資金でやりたくて。

ケージー:物件選びも重要ですよね。どうやって今の場所を決めたんですか?

KaoThai きまぐれ食道の内観②
KaoThai きまぐれ食道の内観②

渡邊さん:地元が西葛西なので、このエリアで探しました。でも、西葛西って飲食向けの物件が少なくて。葛西や南葛西も見ていましたが、やっぱり地元でやりたくて、今の場所に決めました。

ケージー:そうだったんですね!でも、開業準備ってすごく大変じゃないですか?

渡邊さん:大変でした(笑)。内装工事やメニュー開発、集客の準備まで、やることが多すぎて。特に、お店の雰囲気はこだわりました。

ケージー:確かに、気まぐれ食堂さんはおしゃれで入りやすい雰囲気ですよね。

KaoThai きまぐれ食道と対談するインタビュアー
KaoThai きまぐれ食道と対談するインタビュアー

渡邊さん:そうなんです。タイ料理屋さんって屋台風だったり、敷居が高いイメージがあるので、カフェっぽい雰囲気にしました。居抜き物件を利用して吹き抜けを作り、開放感を出しました。

ケージー:吹き抜けがあると、すごく明るく感じますね!

渡邊さん:そうですね!できるだけ居心地がよく、気軽に入れる空間にしました。

KaoThai きまぐれ食道・オーナーの渡邊さんとの対談様子②
KaoThai きまぐれ食道・オーナーの渡邊さんとの対談様子②

ケージー:お店を運営していく中で、特に意識していることはありますか?

渡邊さんインスタを活用しています。オープン前から発信をしてフォロワーを増やし、毎日ストーリーでおすすめメニューを更新しています。

ケージー:インスタを活用されてるんですね!実際、フォロワーも増えていますよね?

KaoThai きまぐれ食道のInstagram
 KaoThai きまぐれ食道のInstagram

渡邊さん:ありがたいことに、オープンして3ヶ月で800人以上になりました。SNSを活用するのは本当に大事ですね!

「本格だけど親しみやすい」タイ料理を提供

KaoThai きまぐれ食道のランチメニュー
KaoThai きまぐれ食道のランチメニュー

ケージー:気まぐれ食堂さんのメニューですが、どのようなコンセプトで作られていますか?

渡邊さん:できるだけ「本格的だけど親しみやすい」タイ料理を意識しています。辛いのが苦手な方でも食べられるように、辛さを調整できるようにしているんです。

ケージー:それは嬉しいですね!日本人の方で「タイ料理=辛い」というイメージを持っている方も多いですもんね。

渡邊さん:そうなんです。でも、タイ料理には甘さや酸味を活かした料理もたくさんあるので、そういう部分を知ってもらいたくて。例えば、プーパッポンカリー(カニの卵カレー炒め)なんかは、辛さがほとんどなくて、タイ料理初心者の方にもおすすめです。

ケージー:確かに!それにしても、料理のクオリティがすごく高いですが、レシピはどうやって作っているんですか?

渡邊さん:レシピはタイのシェフから学んだり、現地のレシピを参考にしつつ、日本人にも食べやすい味にアレンジしています。でも、できるだけ現地の雰囲気を再現するために、スパイスやハーブはタイから直輸入したものを使っています。

ケージー:本格的ですね!でも、親しみやすい味にもなっているから、多くの方に受け入れられているんですね。

KaoThai きまぐれ食道・オーナーの渡邊さんとの対談様子③
KaoThai きまぐれ食道・オーナーの渡邊さんとの対談様子③

渡邊さん:そうですね。あとは、サラダバーもお店の特徴のひとつです。好きな具材を選んで自分好みにできるので、女性のお客様にも人気があります。

ケージー:サラダバーのアイデアはどうして取り入れたんですか?

渡邊さん:日本のタイ料理店って、サラダの種類が少ないことが多いんです。でも、タイの市場ではいろんな野菜やハーブが並んでいて、それを自由に組み合わせて食べる文化があります。それを再現したくて、サラダバーのスタイルにしました。

ケージー:なるほど!自分好みにアレンジできるのは楽しいですね。

渡邊さん:そうですね。タイ料理は食材の組み合わせで味が変わるので、いろんな食べ方を楽しんでもらえたらと思っています。

今後の展望|もっとタイ料理の魅力を広げたい

KaoThai きまぐれ食道・オーナーの渡邊さん
KaoThai きまぐれ食道・オーナーの渡邊さん

ケージー:今後、新しくチャレンジしたいことはありますか?

渡邊さん:今は1店舗ですが、将来的には別のエリアにもお店を出したいです。ただ、単純に店舗数を増やすのではなく、地域ごとの特徴を活かしたお店を作りたいですね。

ケージー:例えば、どういう形を考えていますか?

渡邊さん:たとえば、もっとタイの屋台の雰囲気を楽しめるスタイルのお店や、家庭向けにタイの食材を販売するショップを併設したお店など、いろいろな形を試してみたいです。

ケージー:タイ料理の魅力をもっと広めていきたいという気持ちが伝わってきます!

渡邊さん:はい!タイ料理って本当に奥が深いので、もっとたくさんの方に知ってもらいたいですね。あとは、イベントやポップアップストアにも参加したいです。

ケージー:確かに、タイフェスとか出店したら人気が出そうですね!

渡邊さん:そう思います!まずはお店をしっかり運営しながら、次のステップを考えていきたいです。

ケージー:最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします!

渡邊さん:タイ料理に興味があるけど、まだ試したことがない方や、「辛いから苦手」と思っている方にこそ、ぜひ一度来てほしいですね。実は、辛くないタイ料理もたくさんあるので、気軽に楽しんでもらえたら嬉しいです!

ケージー:気まぐれ食堂さんなら、初心者の方でも安心して楽しめますね!

渡邊さん:そうですね!ぜひ、気軽に遊びに来てください!

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