オフィス街・大崎ゲートシティプラザの一角で、鮮やかな緑色の麺が目を引く「グリーンパッタイ」。
そのユニークなビジュアルと、本格的ながらも日本人の舌に合うタイ料理の数々は、多くのファンを魅了し続けています。今回は、オープンから15年を迎える「グリーンパッタイ」大崎店のアップル料理長にこれまでの歩みと未来についてお話を伺いました。
タイから日本へ——アップル料理長の23年と「グリーンパッタイ」のルーツ

ケージー: 本日はよろしくお願いします!アップル料理長は、日本に来られてもうずいぶん長いと伺いました。
アップル料理長: はい、日本に来て23年になります。グリーンパッタイでは9年働いています。
ケージー: グリーンパッタイの創業はいつ頃だったのでしょうか?
アップル料理長: グリーンパッタイは2009年に創業しました。大崎ゲートシティプラザ店は2010年9月にオープンしましたが、それ以前には新橋や神田にも店舗がありました。
ケージー: アップル料理長は、タイではどのようなお仕事をされていたのですか?
アップル料理長: タイでもシェフとして働いていました。バンコク出身ではないのですが、タイ東北部のイサーン地方の出身です。イサーン料理は辛くてスパイシーなのが特徴ですね。
ケージー: 日本に来られてからも、ずっとタイ料理店で働いていらっしゃるのですか?
アップル料理長: はい。グリーンパッタイに来る前は、「スパイスロード」というタイ料理店で10年ほど料理をしていました。銀座ファイブ、横浜、早稲田、赤坂、ルミネ新宿など、多くの店舗がありましたね。スパイスロードではトムヤムクンが得意でした。
ケージー: 多くの店舗で経験を積まれてきたのですね。
「グリーンパッタイ」誕生のひらめきと独自の麺へのこだわり

ケージー: 「グリーンパッタイ」という店名も、その名の通り緑色のパッタイも、非常に独創的で目を引きます。どのようにしてこのアイデアが生まれたのでしょうか?
アップル料理長: この「グリーンパッタイ」というお店のアイデアは、社長のひらめきによるものです。もともとタイには緑色の麺料理があったのですが、それを中華麺でアレンジし、さらに独自の麺を業者に作ってもらったのが「グリーンパッタイ」のきっかけだと聞いています。
ケージー: なるほど、社長のひらめきから生まれたのですね。
アップル料理長: 「グリーンパッタイ」という名前もそうですが、社長は他にもユニークな店名や業態をたくさん手掛けているんです。例えば荻窪にある中華料理店は「藤木」という名前で、旧漢字を使っていますが、お客様には覚えやすいと好評です。
ケージー: では、なぜ「グリーン」なのでしょうか?
アップル料理長: 麺にほうれん草を練り込んで、緑色にしています。 野菜が多いことも特徴で、ほうれん草以外にも様々な野菜が入っています。

ケージー: それはもう創業当初からのメニューだったのでしょうか?
アップル料理長: はい、グリーンパッタイは創業当初からメニューにありました。2009年の開業から、このブランドはもう16年になりますね。
ケージー: 大崎店も15年続いているのですね。オフィス商業ビルで15年というのは、すごいことだと思います。
屋台料理の精神とリピーターを惹きつける「味のクオリティ」
ケージー: 15年間もお店を続けていく上で、何か大切にされていることや秘訣があれば教えてください。
アップル料理長: 私たちのレストランでは、本格的なタイの屋台料理の地元パスを取り入れた調理を心がけています。特に力を入れているのは、チキンライスとバジル炒め、そしてもちろんパッタイです。 毎日、お客様がまた来たくなるような、美味しい料理を作ることを意識しています。
ケージー: なるほど、タイの屋台料理の精神を大切にしつつ、味のクオリティを常に高く保つことが、リピーター獲得の秘訣なのですね。
アップル料理長: 最近はタイ料理のレストランが増えていますが、私たちはそれに負けないくらい美味しく作らなければならないと考えています。
ケージー: アップル料理長ご自身も、タイで培った経験と、日本に来てからの経験の両方をお持ちなので、日本人の好みに合わせた味の調整もされているのでしょうか?
アップル料理長: 日本に来てからは、日本人の味覚も理解できるようになりました。昔は辛いものが好きでしたが、今は日本の味も大好きです。日本人のお客様に喜んでもらえるよう、バランスを考えています。
地域に根差した店舗運営とタイ人スタッフの活躍

ケージー: 大崎店には、多くのタイ人スタッフの方がいらっしゃると伺いました。コミュニケーションなどで工夫されていることはありますか?
アップル料理長: 大崎店は、店長の日本人女性以外はほぼ100%タイ人のスタッフです。皆、非常にコミュニケーション能力が高く、活発に意見を言い合ってくれます。タイの方はやはりはっきり意見を言う方が多いので、スムーズに連携が取れていますね。
ケージー: 多くのタイ人スタッフが活躍されているのは、お店の活気にもつながっているように感じます。そうした中で、日々どのようなことを意識されていますか?
アップル料理長: はい、皆で協力しながら、お客様に最高のタイ料理体験を提供できるよう努めています。「美味しい」と感じていただき、またお店に来ていただけるように、味のクオリティを維持することが最も大切だと考えています。
ケージー: 日々の料理のクオリティが、リピーターに繋がる秘訣なのですね。
旬の食材と新たな挑戦——グリーンパッタイの未来

ケージー: 今後、「グリーンパッタイ」としてどのようなことに挑戦していきたいですか?
アップル料理長: 日本の旬の食材を使って、タイ料理を調理してみたいです。
ケージー: 素晴らしいですね!日本の四季折々の食材を使った限定メニューなど、とても楽しみです。
アップル料理長: はい、旬の食材を取り入れることで、お客様に新しいタイ料理の魅力を発見していただきたいと考えています。ちょうど今も冷麺を始めたばかりなんです。
ケージー: 冷麺ですか!これからの暑い季節にぴったりですね。
アップル料理長: はい。これからも季節に合わせた新しい料理を提供していきたいと考えています。お客様に常に新鮮な驚きと美味しさをお届けできるよう、日々挑戦を続けていきます。
ケージー: 最後に、「グリーンパッタイ」大崎店のお客様やファンの皆様に向けて、一言メッセージをお願いします。
アップル料理長: 私たちのレストランの料理は、自信を持って美味しいと言えます! いつも食事をお楽しみいただき、本当にありがとうございます!いつでも皆様のご来店をお待ちしております。
ケージー: アップル料理長の力強いメッセージ、ありがとうございます!グリーンパッタイの本格的ながらも親しみやすいタイ料理は、今後も多くの方に愛され続けることでしょう。本日は貴重なお話をありがとうございました!アップル料理長: ありがとうございました!