
エスマガライターのYukaです!
今回は、タイのイサーン料理について紹介します。
- そもそもイサーン料理ってどんな料理?
- どんなメニューがあるの?
- イサーン料理が楽しめる美味しいお店を知りたい!
などの疑問をお持ちではないでしょうか?
そんなイサーン料理について、地域性や食文化を交えて詳しく紹介していきます!
エスニック料理の奥深さを、こちらの記事で一緒に楽しんでいきましょう!


(株)イコック代表取締役。香川県直島町出身。学生時代にバックパッカーで32カ国を旅する。その後エスニック料理店特化のInstagramアカウント「ケージー | エスニックマガジン」を立ち上げ、9ヶ月でフォロワー1万人を達成。卒業後は(株)リクルートに入社し、ホットペッパーグルメに配属。関東圏での新規営業・大阪でのリテール営業を経て退職し、イコックを創業。現在は当メディア「エスニックマガジン」や姉妹サイトの「エスニック総研」を展開しながらエスニック料理店向けの集客コンサルティングを行うとともに、地元直島でインバウンド向け情報サイト「Finding Naoshima」の運営にも取り組む。
イサーン料理とは?
まずは、イサーン料理とはどんな料理なのかについて見ていきましょう!
タイの東北部(イサーン地方)の郷土料理


結論から言うと、イサーン料理はタイ東北部のイサーン地方で発展した郷土料理のことです。
日本の約1.4倍の面積があるタイでは地域によって料理の違いも大きく、主に
- 中央タイ料理
- 北タイ料理
- 東北タイ料理(イサーン料理)
- 南タイ料理
の4つがあります。
中でも東北部のイサーン料理はタイで最もメジャーな地方料理といえ、首都のバンコクなどでも人気が高いです。



最近は、日本でもイサーン料理に特化したタイ料理店が増えています!
ラオス料理にも似ている


イサーン地方はラオスと隣接していることから、イサーン料理はラオス料理との共通点も多いです。
その昔、ラオスからイサーン地方への人々の移住や、両地域間の交易を通じて、食文化が相互に影響し合いました。
タイ人のルーツは中国の雲南省周辺にあるとされ、今のラオスやタイのイサーン地方はその中継地でもあります。
両地域は山岳地帯であることから狩猟や農業が盛んで、また自然のものは何でも食すという特徴があります。
畑の用水路などで採れる魚を食べる機会もあり、「プラータピアンサーン」という魚の形をしたお守りを店舗や会社に置いて商売繁盛を祈願するタイ独特の文化は、イサーン地方から由来しているともされます。
「タイ料理でありながらも別地域の料理」と言っても過言ではないイサーン料理の奥深さは、こうした歴史的背景があるのですね!



日本のラオス料理店においても、イサーン料理のメニューが豊富なところが多いです!
イサーン料理の味の特徴


イサーン料理は辛味・酸味・塩味が際立つものが多く、パンチのある力強い味付けが特徴です。
ライムやタマリンドに由来する酸味、唐辛子をたっぷり使った辛さが、刺激的な味覚体験を提供しています!
また、発酵魚を使った調味料である
- ナンプラー
- プラーラー(パラー)
を使った料理が多く、独特の香りと旨味を生み出しているのが特徴ですね。
加えて、イサーン料理にはガイヤーンに代表されるシンプルながら香ばしいグリル料理も多く見られます。



「濃い味でややクセのある味付け」という印象は強いです!
ただ、お酒に合うメニューも多いので、刺さる人には刺さるはずです♪
辛い料理も多い…!
「イサーン料理って辛いの?」と気になる方もいますよね。
一般的に、イサーン料理は唐辛子をたっぷり使った辛いメニューが多いです…!
ただし、辛さの中にもバランスがあり、酸味・塩味・甘みなどが組み合わさった独特の味わいがあります。
代表的なイサーン料理とその辛さの例を挙げると、
となります。
ただし、辛さのレベルはお店や家庭によって異なりますし、「辛さ控えめで」とお願いすれば調整してくれることが多いです。
辛い物が得意でなければ、事前に伝えてみてくださいね!
イサーン料理の代表メニュー
ここからは、イサーン料理の代表的なメニューについて紹介します!
ソムタム


ソムタム(タイ語:ส้มตำ、英語:Som Tum)は、イサーン地方だけでなくタイ全土で食べられているタイの国民食です。
日本では「パパイヤサラダ」とも呼ばれていますね!
千切りにした青パパイヤに、
- 唐辛子
- ライム
- ナンプラー
- 砂糖
- ピーナッツ
などを混ぜて作る、とても辛くて酸っぱいサラダになります。
ラープ


ラープ(タイ語:ลาบ、英語:Larb / Laab)は、挽いた肉や魚を
- 唐辛子
- ハーブ
- ライムジュース
- 炒り米粉
などで和えた料理です。
お祝いの席などに欠かせない料理とされており、「幸運」を意味するラオス語と発音が同じであることから、縁起のいい食べ物ともされています!
お酒のつまみにもなる一品です♪
トムセープ


トムセープ(タイ語:ต้มแซบ、英語:Tom Saep)は、豚野牛の内臓を煮込んだスープのこと。
レモングラスやこぶみかんの葉などハーブをふんだんに使用したスープで、酸っぱく辛いのが特徴的なスープとなってます。
「トム」はタイ語で「煮る」、「セープ」はイサーンの方言で「おいしい」という意味があり、日本でいうモツ煮のような料理です!
ガイヤーン


ガイヤーン(タイ語:ไก่ย่าง、英語:Kai Yang / Gai Yang)は、鶏肉の炭火焼きのこと。
タイ語の「ガイ(鶏)」と「ヤーン(焼く)」を組み合わせた言葉です。
本場では
- ナンプラー
- ココナッツミルク
- ニンニク
- パクチーの根
- シーユーカーオ(タイの醤油)
などの調味料で味付けして、竹の棒で挟んで焼きます。
外はカリッと、中はジューシーに仕上がっているので、間違いのない味です♪



タイ料理の中でも特にストリートフードとして広く提供されており、マレーシアやインドネシアなどの周辺国でも人気があります!
カオニャオ


カオニャオ(タイ語:ข้าวเหนียว、英語:Thai Sticky Rice)とは、タイやラオスなどで食べられているもち米です。
「カオ」が米、「ニャオ」が粘り気を意味します。
タイ料理には欠かせない食材で、串焼きやスパイシーな料理と一緒に食べると、辛さを和らげてくれます!
サイクロークイサーン


サイクロークイサーン(タイ語:ไส้กรอกอีสาน、英語:Sai Krok Isarn)は、イサーン地方発祥の伝統的な発酵ソーセージのことです。
タイ料理が誇る酸味・旨味・香ばしさの3つが詰まった一品ですね。
お酒のつまみにもなり、人気が高いメニューの1つです♪
チムチュム
チムチュム(タイ語:(จิ้มจุ่ม、英語:Chim Chum)は、イサーン地方発祥の鍋料理。
チムとチュムはどちらも「ちょっと浸す」という意味です。
小さな素焼きの鍋を使い、炭火でスープを温めながら肉・野菜・春雨などの具材をしゃぶしゃぶのように煮込んで食べます。
スープには、
- レモングラス
- こぶみかんの葉
- ガランガル(タイの生姜)
- バイマックルー
などのスパイスやハーブが使われています。
日本で美味しいイサーン料理を楽しめるお店
イサーン料理が美味しいおすすめのタイ料理店を地域別にリスト形式で紹介していきます!
「あわせて読みたい」のリンクから、該当の記事(訪問記)に飛ぶことができますよ。



気になるお店はブクマも忘れずに!
東京都
バーン・タム(新宿区大久保)


ソムタムダー東京(渋谷区代々木)


Soi Zaap(港区新橋)


タイ・イサーン料理 ヤムヤム(港区芝)


タイ東北モーラム酒店(渋谷区円山町)


タイ・イサーン料理 ヤムヤム 恵比寿(渋谷区恵比寿西)


イサーンキッチン(世田谷区太子堂)


神奈川県
タイ居酒屋BAKASOUL ASIA(川崎市中原区新丸子町)


タイの食堂 KAMAKURA Baan Hua Don(鎌倉市御成町)


大阪府
セップイーサン(大阪市淀川区西中島)


まとめ
この記事では、タイ東北部のイサーン地方で発展した「イサーン料理」について解説しました。
タイ料理とラオス料理が融合し、ハーブや魚をよく食べる食文化が、味付けに影響を与えています。
とっても美味しいので、タイ料理店に行った際はイサーン料理のメニューを選んでみてください♪
イサーン料理を複数頼んで、シェアして楽しむのもいかがでしょうか!



タイの食文化や調味料についても詳しく知れて、ますますタイ料理の奥深さを知り、興味が湧いたのではないでしょうか?
本場タイはもちろんのこと、日本でもイサーン料理を食べてみてください!