MoeエスマガライターのMoeです!
今回は、トムヤムクンについて紹介します!
- トムヤムクンってどんな料理?
- トムヤムクンって健康的?栄養成分についても知りたい!
- 家でも作れる?おすすめのレシピや市販のキットを紹介してほしい!
- 他のトムヤム味の料理についても知りたい!
- 美味しいトムヤムクンを楽しめるおすすめのお店を教えてほしい!
などの疑問や要望をお持ちではないでしょうか?
トムヤムクンは、タイを代表する料理で、現地では高級料理の部類として人気が高いです。



世界3大スープにも選ばれていたり、ユネスコの文化遺産に登録されていたりと、世界的にも高く評価されています!
この記事では、トムヤムクンについてルーツや文化的背景も交えながら解説していきますね。
合わせて、日本でトムヤムクンを布教しようと日々ご活躍されているトムヤムジミーさんについても少しだけ紹介したいと思います。
この記事を読むことでトムヤムクンの解像度がさらに上がること間違いなしですので、ぜひ参考にしてみてくださいね!


(株)イコック代表取締役。香川県直島町出身。学生時代にバックパッカーで32カ国を旅する。その後エスニック料理店特化のInstagramアカウント「ケージー | エスニックマガジン」を立ち上げ、9ヶ月でフォロワー1万人を達成。卒業後は(株)リクルートに入社し、ホットペッパーグルメに配属。関東圏での新規営業・大阪でのリテール営業を経て退職し、イコックを創業。現在は当メディア「エスニックマガジン」や姉妹サイトの「エスニック総研」を展開しながらエスニック料理店向けの集客コンサルティングを行うとともに、地元直島でインバウンド向け情報サイト「Finding Naoshima」の運営にも取り組む。
トムヤムクンはタイで超定番のスープ料理!


まずは、トムヤムクンがどんな料理なのかを詳しく解説していきます!
語源
トムヤムクン(タイ語:ต้มยำกุ้ง)という料理名は、
- トム(ต้ม):煮る
- ヤム(ยำ):和える
- クン(กุ้ง):エビ
の3語から構成されています。
直訳すると「煮て和えたエビのスープ」となりますね。
直訳は調理方法に基づいた名称ですが、現在では「トムヤム」という言葉自体が、酸味と辛味が効いた独特の味わいを象徴する言葉として広く認識されています。
英語表記については、タイ語の発音が独特なためか、以下のようにいくつかの表記があります。
- tom yum kung
- tum yum goong
- tom yam kung
ここでトムヤムクンの英語表記に関するトムヤムジミーさんの見解(?)を共有しますね。
トムヤムクンは英語での呼び名はいくつかあるが、どれが正解なのか?
タイ人に聞くと、誰もそんなことは気にしていない。
そこが魅力であり、実にタイっぽいのである。
トムヤムジミー
主な材料
トムヤムクンの主な材料は、
- 赤唐辛子
- 柑橘の果汁(ライムなど)
- レモングラス
- エビ
- トマト
- ニンニク
- ナンプラー
- 砂糖
などです。
赤唐辛子による辛味と柑橘系の絞り汁による、酸味が際立つ刺激的な味わいが特徴です。
この酸味×辛味のダブルの刺激は中毒性抜群で、虜になる人が続出しています。
「ナムコン」と「ナムサイ」の2種類が存在
トムヤムクンには
- ナムコン(ココナッツミルク入りの濃厚スープ)
- ナムサイ(ココナッツミルクなしのクリアスープ)
の2種類が存在し、タイ北部・東北部ではココナッツミルクを入れないでつくるナムサイが主流です。
いっぽう、日本で広く親しまれているのは、コクのあるまろやかな味わいとなるナムコンですね。
本格派のお店では、ココナッツミルクを入れないナムサイを提供していることもあります。
また、トムヤムジミーさんはトムヤムクンの味の多様性について、以下のように語っています。
トムヤムクンはお店によってまったく味が違う。
カレーっぽいものもあれば、ココナッツが強いお店もあれば、エビ味噌が強いお店も。自由で複雑怪奇に根付き広がっていることことが、世界三大スープたる所以じゃないだろうか?
トムヤムクンは、決して自分らしく生きていくことを否定しない。
真面目で謙虚な日本人は素晴らしいが、タイ人の楽観性があると、今よりもっと楽しく生きることができるのではないだろうか?
人生に悩んだときは、トムヤムクンをすするべし。
トムヤムジミー
ルーツ


トムヤムクンは、タイ中部の都市アユタヤで誕生したという説が濃厚です。
トムヤムクンの起源について、タイ国政府観光庁のweb記事の記載内容を引用します。
アユタヤ王朝時代、フランスの使節団をもてなすためにタイ風のブイヤベースが考案され、新鮮な川エビやハーブを使ってできたのがトムヤムクンの始まりという説もありますが、元々川沿いに暮らすタイ人が川エビを使ってスープをつくる一般家庭の料理だという説もあります。
以上より、トムヤムクンの起源については
- 宮廷料理として発展した
- 家庭料理として普及した
という2説があるようですが、いずれにせよアユタヤ付近にルーツをもつことは共通しているようです。
トムヤムクンは健康的?気になる栄養価について!
トムヤムクンの気になる栄養価について、1食当たりの推奨摂取量と比較してみます。
| 栄養成分 | トムヤムクン | 1食当たりの推奨摂取量 |
|---|---|---|
| カロリー | 143kcal | 536~751kcal |
| タンパク質 | 14.19g | 15~34g |
| 脂質 | 2.6g | 13~20g |
| 炭水化物 | 18.97g | 75~105g |
※ココナッツミルクなしの「ナムサイ」タイプの場合
上記より、ココナッツミルクを入れないナムサイは、脂質がかなり低いことがわかります。
また、具材にえびを用いるためか、栄養成分におけるタンパク質の比率が高いです。
高タンパク低脂質なので、ダイエット中や体づくりにもぴったりですね。
トムヤムクンはスープ料理なので、1品のみで各栄養素の目安を摂取することは難しいですが、
- 麺を入れてトムヤムヌードルにする (炭水化物をプラス)
- エビを多めに入れる (タンパク質をさらにプラス)
などの工夫をすることで、より効果的に栄養を取ることができるかと思います!



高タンパク低脂質なのに、お腹にたまり満足感を得やすいです。
健康志向の方にはとってもおすすめな料理です!
トムヤムクンを自宅で楽しむには?おすすめレシピやキットについても解説!
お家で作る際に参考になるレシピサイト・動画です。
今回は、
- お店のような本格的な味を家で再現したい!
- はじめてでも簡単に作れるレシピを知りたい!
といったそれぞれのニーズに沿ったレシピを紹介します。
1から作る!本格レシピ
えびの殻を炒る工程から作る、とても手の込んだレシピです。
おうちで本格的なトムヤムクンを作ってみたいという方におすすめです。
気軽に作れる!簡単レシピ
こちらはトムヤムペーストを使って作るレシピです。
味のベースがペーストできまるので、初めてでもチャレンジしやすいかなと思います。


1つでお手軽に!おすすめの市販キット
併せて、より手軽に本格的な味が楽しめる市販キットも紹介します。
下記リンクから商品ページに遷移できますので、ぜひチェックしてみてください!
お家でもトムヤムクンを楽しむならこちら!
トムヤムクンだけじゃない!「トムヤム○○」特集
トムヤムクンに限らないトムヤム系の料理もたくさんあり、中には日本でアレンジされて誕生したレシピも存在します。
以下に、代表的な「トムヤム○○」料理をいくつか紹介します。
トムヤムガイ


トムヤムガイは、トムヤムクンのメイン食材であるエビを鶏肉(ガイ:ไก่)に変えた料理です。
鶏肉のぷりっとした食感とコクのある旨みが、酸っぱ辛いスープとよく合います。
トムヤムクン自体が満足感の高い料理ですが、鶏肉を使うことでよりボリューム感が増し、食べ応えのある一品に仕上がっています。
トムヤムプラー
トムヤムプラーは、メイン食材としてえびの代わりに川魚(プラー:ปลา)を使用します。
あっさりとした川魚の旨みが引き立つのが特徴です。
えびが醸し出す濃厚さとはまた違った、優しく滋味深い味わいが楽しめます。
日本ではほとんど見かけませんが、現地タイでは一般的に食べられている料理ですね。
トムヤムラーメン


トムヤムラーメンは、トムヤムスープにラーメンの麺を加えた料理です。
日本のラーメンとトムヤムが融合した逸品で、今ではタイに逆輸入もされているほど。
西早稲田にあるティーヌンが元祖と言われていて、お店の名物として人気が高いです。
トムヤムチャーハン


トムヤムチャーハンは、その名の通りトムヤム味のチャーハンですね。
一般的なチャーハンよりしっとりした感触になりますが、トムヤムの独特な辛味と酸味が合わさり、これはこれで美味しいと評価する人も多いです。
トムヤムヘン


トムヤムヘンとは、トムヤムクン風の混ぜそばのこと。
ラーメンではなく混ぜそば派の人にはピッタリのトムヤム系料理と言えるかもしれません。
提供しているお店は少ないですが、メニューにあればぜひ1度ご賞味あれ。
美味しいトムヤムクンが食べれるタイ料理店!
ここからは、トムヤムクンが美味しいおすすめのタイ料理店をエリア別に紹介していきます!
東京都
プリック(豊島区池袋)


タイ料理バル タイ象(港区新橋)


バンコクガーデン(渋谷区代々木)


ランサーン(武蔵野市吉祥寺本町)


大阪府
タイ屋台999 梅田店(大阪市北区曽根崎)


まとめ
以上、トムヤムクンを紹介しました!
酸っぱ辛い刺激がクセになる、タイを代表するスープ料理です。
作り方にいくつか種類があり、多様性に富んだ料理であるのも特徴的ですね。
ココナッツミルク入りのナムコンが日本では広く親しまれていますが、ココナッツミルク無しのナムサイも現地タイでは親しまれています。
まずは王道のナムコンから食べてみて、その後に他の味も試してみて、自分が1番美味しいと思うトムヤムクンを見つけてみてくださいね!
ここまで読んでいただきありがとうございました。
最後に、トムヤムジミーさんの哲学的なメッセージで、この記事を締めくくらせてください!
まず最初にお伝えしたい。
トムヤムクンは食べ物であり、概念であることを。
トムヤムクンは辛い、甘い、酸っぱいの相反する味を器の中でひとつにしている。
本来ケンカするであろう相反する個性を許し、認め合い、仲良く、手を繋ぎ、笑顔で、混ざり合っているようにみえる。
これは、不必要な人間などいなく、どんな人間だって必要とされていることを暗示ている。
寂しさや劣等感に悩んでいる人たちの一筋の光であり、ネガティブな連鎖を断ち切る唯一の答えでもあり、鬱屈とした現代社会に必要な概念であることは言うまでもない。
このトムヤムクンの概念は、日本を変え、やがて世界へと浸透していくだろう。
コンプレックスが個性という言葉に変換され、マイノリティーがマジョリティーへと変遷し、世界が広がってゆく。
半疑な人も怖がらずに、まずはトムヤムクンを食べてみて欲しい。
そうすれば、あなたはひとつの真理を目の当たりにすることになるだろう。
トムヤムジミー
お家でもトムヤムクンを楽しむならこちら!














